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極力歯を削らずに補強する

2020年6月24日  カテゴリ:診療風景

 

 

神経を取ると歯は乾燥しもろくなります…。
そのため様々な材料で欠損した歯質を補填し補強します。
それを支台築造と言います。

支台築造(補強)には様々な方法や材料があるのですが、
当医院ではメタルフリー(金属不使用)・歯質保存を目的に、
ファイバーコアポストを直接法で行います。

右上のメタルコアは、型を採って作った模型上で金属を溶かし鋳型に流して作る間接法。
外で作った硬いものが入るように一部の健康な部分を含めて外開き(漏斗状)に削るので、
歯質が薄く脆弱な部分ができてしまうことがあります。
また金属よっては歯質に様々な悪影響を及ぼす可能性もあり色調も審美的ではありません。

左上のファイバーコア直接法は、感染歯質とポストの入る穴を削合するだけなので歯質がたくさん残ります。
ポストを入れて流れのいい補強材を流し込んでいくので入り口が小さく中が広い穴でも緊密に充填できます。
ただし口腔内という湿気のある環境で接着操作を行わなければならないので技術力によって結果の差が大きいのも現実。
メタルコアと同じ間接法でもできますが健全歯質を削るので当院では基本的にこの直説法のみで行います。


 

日本国内で最初に認可が取れたペントロンのファイバーコアポスト。
他にも用途に応じて様々なメーカーのポストを使い分けています。
ペントロンのファイバーコアの発売時からですからかれこれ20年近く経つでしょうか…。

補強用レジンにもいろいろありますがその1つに日本のクラレの製品があります。
クラレは世界各国で接着剤やレジンの分野で高い評価を受けている老舗トップブランド。
ちなみにクラレは倉敷レーヨンの略…皆さんご存じですね。

ファイバーのイメージはゴルフのドライバーのシャフトや釣り竿でしょうか…。
高層ビルの耐震設計と同じように、硬すぎず適当にしなってくれた方が倒壊しない。
ファイバーコアポストはそういったような目的で選択されているのです。
歯質は鋼鉄ではなく水分があり粘りがありますからね。
適当な弾力があったほうが補強のためにはよいのです。
歯冠色なので透明度の高いオールセラミックラウンにもマッチしやすい。

削らない歯科治療 ← 併せてお読みください

 

※ 上記のアニメーション ㈱モリタのオーラルインフォームより
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