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インプラント周囲炎・歯槽骨の吸収

2020年11月2日  カテゴリ:インプラントトラブル



20年以上前に入れたインプラントの周囲歯肉が腫れて膿が出てくる…とご相談の患者様。
上顎6番部と4番部の天然歯で支えているブリッジですが6番のインプラント支持骨が痩せています。(レントゲン左)
お椀状に吸収(骨の痩せ)が進行し先端数ミリだけでギリギリ維持されてるだけの完全なインプラント周囲炎。

インプラント周囲炎の治療法にもいろいろあり不良肉芽組織を除去後再生療法を行い回復する場合もありますが、
インプラント全長の3分の2以上の骨吸収がある場合はあきらめて撤去したほうが良いとされています。
*フランクフルト大学インプラント歯肉貫通部専門科フランク・シュワルツ教授の分類 参考
本来歯槽骨内にあるはずの粗造面(ラフサーフェス)が広範囲に汚染されてしまうと、
その汚れを完全に除去し再びそこに新たな骨結合を起こすことはとても難しいのです。
なので3分の2以上骨吸収した場合は撤去し再度環境を整えてから埋入しなおしたよいとされています。

まず更に奥の7番部のインプラントと4番の天然歯を土台にした仮歯を準備し治療中のかみ合わせを確保。
6部のインプラントを撤去し同時に5番部にインプラントを埋入し骨造成も同時に行いました。(レントゲン右)
そして4番~7番の4本つながったブリッジタイプの仮歯を装着し終了。
約4か月の骨結合期間を待って新たに入れた5番と元々入っていた7番のインプラントブリッジを作成。
切断した4番の天然歯は単独にしてクラウンで補綴予定です。

古いインプラント治療に多いのですが天然歯とインプラントをつないでいるブリッジを時々見ます…。

最近はさすがに少なくなりましたが昔はインプラント埋入本数が少なく済むのでわりと行っていたようです。
歯根膜の緩衝のある天然歯と緩衝のないインプラントを上部構造でつないでしまうと共倒れになる…
と様々な研究で言われるようになり現在はインプラントはインプラントで天然歯とは分けることがスタンダードです。

今回のインプラント周囲炎がそれだけの原因かはわかりませんが要因の1つにはなっていたのかなと。
ともかく4番の天然歯を単独にし歯周治療を行ったら揺れもなくなってきたので良かったなと…。

様々なインプラントリカバリーを積極的に行っております。

前歯のインプラントのリカバリー



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