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インプラントリカバリーをスムーズにするために

2020年3月6日  カテゴリ:インプラントトラブル



歯科医の仕事にもいろいろありますが、
大半は「過去に行った治療のリペア」である。

・修復物からの2次う蝕
・再神経治療
・再補綴

その際に前担当医から紹介状などで引継ぎが行われることはほぼなく、
過去にどちらの何先生がどんな材料で行ったのかはわからない。
実際に拝見し触って確認したりレントゲンで予測したりして、
経験を元にリペアを行っていくのである。

人工物であるインプラントの場合は難しい。
メーカーやシステム間の互換性がほぼなく、
専用パーツがなければ修理さえできないことが多い。
まずメーカーやシステムを特定することが大変で、
患者さんに治療を行った医院を特定し、
ウェブサイトを確認したりメーカー問い合わせを行う。
誰もが知るメジャーシステムなら良いが、
ユーザーがほとんどいないマイナーシステムや、
時々日本国内で薬事承認が取れてないものと遭遇したり、
海外の業者にどのシステムと互換性があるかを相談することも。

KU歯科クリニックは東京都内中心部で開業しているため、
本当にありとあらゆるインプラントリカバリーの相談がある。
なので今や15…いやそれ以上のシステムの準備があり、
スタッフもそれぞれのパーツの管理を行っている。

今年に入ってからもたくさんのリカバリーの相談を受けている。

南米のインプラントメーカーのリペアを行いたい外国人患者様。
某メジャーインプラントメーカースタッフからの相談だった。
日本国内で薬事承認が取れている南米メーカーは1つのみで、
残念ながらそれでなくどのメジャーシステムとも互換性がなかった。
なので上部構造の修理だけなのにパーツがなく今困っている…。

もう1つは某メジャーシステムななのだが上部構造が特殊。
咬む面ではなく横にスクリュー固定のための穴がある。
前担当医が目的を持ってこの方法で行ったのだろうが、
今回の修理を機会にシンプルな方法に変更してもらった。
もしまた将来リペアが必要になった際に簡単なように…。

インプラントは人工物なので長期間使用するとリペアが必要になる。
その際に紹介状がなくても大半の歯科医がどのシステムかわかり、
特徴を理解してスムーズにリペアできなければならない。

「うちではできません。やってもらったところで相談してください…」

何らかの理由でそれができないから相談にいらっしゃっているのに、
こんなことを言われてしまったら???である。
新たに行うインプラント治療はできるけど、
15年前に他の歯科医が行ったインプラントのリカバリーはしない。
これではインプラント治療そのものの信頼が崩れてしまう。
なのでせめてメジャーシステムそれぞれの特徴を理解し、
上部構造のリペアくらいはスムーズにできる準備をしたい。
そんなインプラント駆け込み寺が各県1か所づつくらいは欲しい。

患者様はインプラント治療を行う時に、
将来のリペアの事まで考えて選んでほしいです。

上記のレントゲンは昔どこかの歯医者さんで行ったインプラント。
やや骨吸収はしているもののオステルISQ値は80以上。
なので上部構造を新しく作り直すことになりました。

インプラントリカバリーの準備



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