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セラミッククラウンの隣の歯をインプラントにする

2021年5月8日  カテゴリ:インプラント治療




審美的要求の高い前歯のインプラント治療はとても難しいです。
上部構造を周囲の歯の色に合わせて仕上げるのはもちろんですが、
周囲組織とバランスの良い歯肉の形態や色などが整っていなければなりません。

その中でもとりわけ難しいのが両隣の歯にセラミッククラウンなどの補綴物が入っている場合。

抜歯やインプラント埋入などの外科処置をおこなうことで周囲組織を挫滅させてしまったり、
歯根膜からの血液供給が減ることで周囲歯肉が退縮してしまうことがあるのです。
そうなると、せっかく綺麗に整っているセラミッククラウンの接合部(マージン)が露出してしまう。

抜歯、骨造成、軟組織移植、インプラント埋入、2次手術…などインプラント治療に必要な外科処置はたくさんあります。
従来の方法でこれらを全部バラバラに行うと4~5回の外科手術を行わなければなりません。
その度に。局所麻酔を行いメスで切開し剥離して縫合しますから周囲組織の形態は崩れやすくなります。

なので、前歯のような審美領域の場合は可能な限り様々なステップを同時に行い周囲組織の保全を図ります。
もちろん通常ステップと比べてリスクはありますがそのリスクを最小限にして行うことで、
最終的な仕上がりはもちろん、痛みや腫れなどの外科的侵襲や少なく治療期間も短縮できます。

こちらの写真は当院で行った右上2番(写真上中央↑)が6年経過したインプラント治療。

前歯2本と犬歯と併せて3本のセラミッククラウンに挟まれている2番の部位に行いました。
6年経過していますが術前の周囲組織の形態が崩れることなく維持されています。
患者様もしっかり定期メインテナンスに来院していただいて清掃状態もかみ合わせも安定。






6年経過してますが骨吸収もほとんどなく全く問題ありません。(写真上↑)

カスタムジルコニアアバットメントに二ケイ酸リチウム(emax)を装着しスクリューで固定。
隣のセラミッククラウンの素材を考慮しながら色調や透明感を追求した難しい症例。
セラミック部分が破損した時や歯肉が炎症を起こした際に外してリペアをしやすい設計。
しかし6年間1度も外すことはなく通常のクリーニングのみしか行っておりません。

歯槽骨吸収が著しい無歯顎インプラントも外科処置のリスクが大きく困難ですが、
こういった天然歯に古いセラミッククラウンが入っている歯が近くにあるケースも難しいです。
古いクラウンなら一緒にやり直しして今の歯肉に合わせて綺麗に整えられますが、
新しいセラミッククラウンで綺麗に整っていればいるほど難易度は上がります。

CTやマイクロスコープを使用した精密診療を歯科でも行うのが当たり前の時代ですので、
問題の原因の特定もしやすく精密で確実な治療を行い簡単に抜歯する時代ではなくなりました。

つまり天然歯とインプラントが混在するようなご相談が増えてきているのです。

様々なインプラントの使い分け



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