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保存か 抜歯か…

2020年7月15日  カテゴリ:抜歯・親知らず





どこであきらめるか…

最終的に決めるのは患者様自身です。

普段からズキズキ痛いというほどではないが時々うずくような違和感がある。
その頻度が日に日に高くなりここ数日は持続的に痛むようになってきた。
昨日その差し歯が取れて痛みは一気に落ち着いたけど心配なので受診。

口腔内を見ると歯肉縁下に歯根が残っており乳白色の膿汁のようなものが出ている。
レントゲンを撮影すると歯肉縁下どころか歯槽骨内まで感染歯質があるようだ。

歯が取れて溜まっていた膿が排出され内圧が下がったため痛みが落ち着いたのだろう。
まだ現時点では感染による歯槽骨の吸収(溶けてなくなること)範囲は少ないが、
小康状態の今なら麻酔も効きやすいのでよかったらこれからすぐ抜歯しますと提案。
患者様もそれをご希望され本日すぐに抜歯しました。

麻酔をして短針で中を探ると頬側の歯根が半分くらい割れていた。
先にその部分だけを除去し、舌側の歯根を頬側に揺らし慎重に抜歯した。
歯肉や歯槽骨をできるだけ挫滅させないように慎重に抜歯しなければならない。
意外とこういったボロボロの歯はつかみどころがないので大変なのである。

毎日たくさんの初診患者様を拝見してお悩みやご相談を伺っていると、
どうしてここまで無理やり保存していたんだろう…というケースに遭遇する。
もちろんできれば抜歯せず保存に努めるのは歯科医として当然なのだが、

・周囲の健康な歯に悪影響を及ぼすような状態
・次の治療の選択肢を狭めてしまうような状態

の場合はそのことをしっかり患者様に伝えなければならないのです。
正しい情報をわかりやすく伝えることも私たちの仕事なので、
保存した場合の見通しやそのリスクなどまでしっかり説明し理解してもらい、
最終的には患者様にどうするか決めてもらわなければなりません。

医療人は時には嫌われる覚悟をもって
マイナスの伝達
をしなければなりません。

抜歯+嚢胞摘出



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