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歯は飾りではない…

2020年7月21日  カテゴリ:歯内療法





歯は飾りではない…。

特に奥歯は食べ物をかみ砕いたりすりつぶす石臼のような役割なので、
激しい横揺れに耐えられるよう複数の歯根を持って歯槽骨に埋まっている。
かみ合わせを安定させ表情を作る重要な役割も担ってます。

歯が保存できるかどうかは様々な観点から診断します。

歯根嚢胞の有無や歯周病の進行だけではなく歯根部分に亀裂があるかどうかや、
補強材と接着させる歯質が感染歯質ではなく健康な歯質で咬合力に耐えられるか。
トラブルの原因をCTやマイクロスコープなどで特定し慎重に検討します。

神経治療が完璧にできたとしても咬合力に耐えられる歯質が残るかどうかも大切だし、
逆に健全歯質は十分にあったとしても根尖病床や歯周病があったらそれでもダメ。
そして最も重要なのは長期的に見て後で残し

下顎7番はつい最近再歯内療法を行ったそうですが残念ながら痛みは消えず…。
CT撮影すると樋状根という特殊な歯髄の形態をしており根尖病巣もかなり大きい。
根尖病床は下歯槽神経近くまで達しており長期的な予後も期待できないと判断。(写真左)

抜歯は骨支持が不十分なのであっと言う間でその後嚢胞をしっかり除去。
元々欠損し数年経過していた手前の下顎6番部にインプラント埋入を行い、
その時採取した自家骨と人工材料を混ぜたものを7番の抜歯部位に補填します。

数か月後発再生の後に7番にもインプラント埋入を予定しています。

抜歯した歯根を見ると樋状根なので分岐せず包み込まれた部分にかなり大きな嚢胞が付いていた。
根尖部にあった嚢胞は一塊で袋状に取れてきてかなり大きな骨吸収を起こしていた。
数か月前に歯内療法専門医で治療が済んだばかりだったそうだ。

もちろん人工物であるインプラントよりも天然のご自分の歯が良いのは当たり前だが、
あまり固執しすぎてしまうとその後の治療の選択肢を狭めてしまうこともあります。



2次元のレントゲンでなく3次元のCTに変わり様々な角度から病態を確認可能だし、
マイクロスコープや拡大鏡で今まで見えなかったレベルで直視することもできる。
そのうえで保存か保存不可能かを判断しているので一昔前の「経験頼り」とはかなり違います。

何事も総合的な判断が大切ですね…。

再神経治療・感染根管処置



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